Entries

NTKブルトレンチャー(昭和37年06月)


写真24 NTKブルトレンチャー


ブルドーザの後部にトレンチャー装置を取り付けた掘削機械は世界でこの車が最初である。

米国では専門の溝堀機械がバッキーとか、バーバーグリーンなどと言う著名な会社があるが、ブルドーザ作業もできる溝掘機械は日特式が世界で最初であって今後とも発達するべき性質のもである。
排土板があるので不整地や小さな障害物なら排除しながら溝堀り作業ができるので便利である。また傾斜地を斜面に直角の方向に掘る場合、普通のトレンチャーでは車両が傾くので溝を掘る装置も傾き鉛直な溝を掘ることができない。

ところが、MTKブルトレンチャーでは排土板で水平面を出しながら溝を掘ることができるので簡単に傾斜地の溝堀作業を実施することができる。また従来掘られた溝に排水用土管を埋めたりガス管や水道管を設置してから土を被せる作業はスコップなど人力によって行われていたものであるが、排土板を斜めに傾けて走れば簡単に埋め戻しができるし特別にV字型の排土板を作って置けば1動作で埋め戻しができる。


溝堀り作業は土地条件によって難易の程度が極端に変わるもので砂地の場合、ローム質の場合、砂利のある時、稍々(しょうしょう)大きな石のある時など千差万別である。同じ泥でも火花の出るような固い泥があって刃がどんどん磨耗する厄介な条件もある。大きな石を噛み込んだ場合など溝堀り用の刃が折れたり歯を取り付けているチェーンが切断したりするので安全装置としてシーヤピン(シャーピン)が切れて動力を断って機械の損傷を防がねばならない。

この装置は簡単なようで、なかなか簡単なものではない。皮肉なもので切れるように設計したピンが切れないで、他の部分が損傷したりピンが切れてからピンを保持する円板が焼付いたりして、理想的な安全装置で取り扱いの簡単な設計は容易に生まれてこないものである。
また刃物の磨耗も土地条件によって随分激しいものであるが、ある程度以上磨耗が激しくなると実用価値がなくなる。刃物の先に硬度の高い特殊鋼を熔接したり刃の傾斜角を変えたり散々苦心したものである。


このようにして幾多の困難を克服して完成したのがNTK4型ブルトレンチャーである。

昭和36年インドネシアのスマトラ石油会社に輸出したのは、現地で非常に良く働いて評判になっている。北海道方面では、この頃になってこの機械の重要性が認められるようになり北海道庁や農地開発機械公団から引き合いがくるようになってきた。

第1号トレンチャーが作られてから実に9年目である。

苦心惨憺の9年間であったが漸く本格的に世の中に知られ始めてきた。今のところ日本では溝堀機械は他社ではまったくやっていないので独走であるだけに将来が楽しみである。

9年間の失敗の歴史が収穫となるのはこれからであろう。
関連記事
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://bgmuski.blog91.fc2.com/tb.php/913-f52e2338

トラックバック

コメント

[C10730] アークテリクス リュック 防水

このウェブサイトありません適切にディスプレイをに私のアンドロイド - もしたいことしようと修正したいという

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

Big Muski

Author:Big Muski
土木機械写真貼はサーバトラブルで消滅しました。

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR